管理職世代の40代が送る日常は、なんといっても超多忙。
仕事のコト、だけじゃない!
趣味や学びにコミュニティ、家族のコト、パートナーのコト、子育てのコト、親のコト、介護のコト。。。あれやこれやと悩ましく、で、詰まるところ何が必要なのでしょうか。
答えは「自分を活かせるワタシの姿」✖️「モノコト時間の効率化」
あらゆるリソースを有効活用してワタシ流の働き方改革を目指してみませんか。
Contents
◆40代女性管理職が目指すゴールは自分らしい働き方
画像引用元:杉並区ホームページ
・理想のワークライフバランス
平成19年12月に、関係閣僚、経済界・労働界・地方公共団体の代表等からなる「官民トップ会議」において「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」が策定されました。
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誰もがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たす一方で、子育て・介護の時間や、家庭、地域、自己啓発等にかかる個人の時間を持てる健康で豊かな生活ができるよう、今こそ、社会全体で仕事と生活の双方の調和の実現を希求していかなければならない。
仕事と生活の調和と経済成長は車の両輪であり、若者が経済的に自立し、性や年齢などに関わらず誰もが意欲と能力を発揮して労働市場に参加することは、我が国の活力と成長力を高め、ひいては、少子化の流れを変え、持続可能な社会の実現にも資することとなる。
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そのような社会を実現するには、一人ひとりが決意を持って取り組む必要があるわけなのですが、なによりもまず大切なのは、自分はどんなバランスで仕事とプライベートの双方を充実していきたいのか、やりがいや充実感を持てる理想の働き方はどのようなものなのか、自分が目指す理想の在りたい姿を明確にすることがとても重要です。
・ワタシが手に入れたいコト
アレコレやることがいっぱいで残業が続く毎日、テレワークになり「こんな時間になんで」とメールが届いたり、休日だってなんだかんだと残務があって気が休まらない。仕事が中心の生活で疲れ過ぎてはいませんか。人手不足で休みは取りづらいし、友人や家族との時間が取れないなぁ、と心寂しい日々が繰り返されてはいませんか。
その忙しさ、あなた自身が求めていたことなのでしょうか。きっと違いますよね。
働く女性として、管理職として、40代のキャリアとして、得たいことがきっとあるはず。
自分がガシッと掴んで手に入れたいコトはなんなのか、少し時間をとって考えてみてはいかがでしょうか。
お友達との会話やリラックスタイムにふと気付くこともありますし、深く早く前進したい方にはコーチングがオススメです。
・自分らしさの見つけ方
自分らしく生きることとは、自分の軸を持ち、自分の気持ちに正直に生きていくことを意味します。誤解を受けることがありますが、わがままでも自分勝手でもありません。
自分の行動を選択する価値観を大切にし、他者の評価を気にすることなく、自分の楽しいと思うことや、やりたいことを選び取る生き方。
自らの全ての言動に責任を持って生きている、つまり覚悟を持って自分の人生を生きることができる人が自分らしく生きている人と言えるでしょう。
では、自分らしい管理職とはどのようなものなのでしょうか。
◆40代女性管理職が自分らしさに気付く3つの方法
「自分らしい管理職」を目指すには、まずは「自分らしさ」を知ることが重要です。
自分でわかっているつもりでも、案外ちゃんと知ることができていないものです。
ここでは3つの側面からのアプローチ方法をご紹介します。
・IKIGAIを考える
生き甲斐(いきがい)とは、生きる甲斐、すなわち「生きることの喜び・張り合い」「生きる価値」を意味する日本語の語彙。
長寿地域を意味する「ブルーゾーン」の概念を広めたアメリカの研究者・作家であるダン・ベットナーが、沖縄の長寿の理由の1つとして「生き甲斐」(ikigai)に言及したことで、2000年代以降の欧米でも広く知られる概念となり、海外でIKIGAIブームが起こりました。
脳科学者である茂木健一郎氏が敢えて英語で執筆した著書「IKIGAI」は、30か国28言語で出版され日本へ逆輸入されるという不思議な現象も起きています。
「ikigai」の概念は、多くの場合「好き」「得意」「稼げる」「必要とされる」の4つの構成要素からなるベン図でまとめられています。
・あなたの好きなことは何ですか?
・あなたの得意なことは何ですか?
・あなたが稼げることは何ですか?
・世界があなたに求めることは何ですか?
円が重なった部分が「ikigai」となり、人生において、生きるエネルギーの源泉となるものです。
このIKIGAIの概念は、人生を考える最良のフレームワークだと感じています。
・キャリアの3つの輪
キャリアコンサルティング(キャリアカウンセリング)の中でよく用いられる自己分析の手法。
Will(=やりたいこと)/Can(=できること)/Must(=やるべきこと)という3つの視点に立ち、「自分は何がやりたいのか」「どんな人物になりたいのか」「どんな人生を送りたいのか」など、キャリアの中で実現したい夢・目標を目指します。
「やりたいけれどきっとできないよな」「自分よりあの人の方が上手くできるし」とこのように、目の前の現実に縛られることなく「自分に制限をかけない」でWill(やりたいこと)の長期的なイメージを描くことが重要です。
そして、自分自身のこれまでの経験や培ったスキルを洗い出していきます。どんなに小さなことでも構いません。ここでは自分のCan(=できること)を棚卸ししていくイメージで詳細に丁寧に扱っていきます。
最後にMust(やるべきこと)では、会社において自分がやらなければならない業務や期待されていることを出していきます。
キャリアの3つの輪は、現実的なキャリア目標を立てたり、理想のキャリア形成を実現するために最適なフレームワークのひとつだと考えます。
・自分の強みに光を当てる
「できないところを克服していこう」「不得手なことを無くしていこう」、その文化から抜け出して、自分の強みに光を当てることをしていきませんか。
「強み」と言われると腰が引ける人が多いように思います。かく言う私もそうでしたから、気持ちはよくわかります。
そもそも「強さ」とは何?
「ありのままの自分を受け容れて自己表現できる」ことが強さだと、個人的には思っています。
弱さやコンプレックスすら個性と捉えられる自己受容感と共に自己肯定感も高まり、それは自分に対してだけではなく他者にも向けられます。
ではでは「強み」とは何?
自分が意識せずとも感じ取れてしまう物事の捉え方や考え方、人との関わり方や物事の進め方で結果を出せる固有のアプローチ、当然他の誰かとは異なる自分のやり方。自分の得意なパターン、これが強み。
強みにフォーカスした人は、自分の生活の質が非常に高いと回答する傾向が3倍高くなる。
強みに基づく人材開発を受けた従業員は、従業員エンゲージメントが7~23%向上、パフォーマンスが8~18%向上、といったグローバルデータもあります。
自分にとってはあまりに当たり前でありなかなか気付きにくい自分の強み。手っ取り早く知りたい方はクリフトンストレングス®(クリフトンストレングス®)をお勧めします。
◆女性ゆえ、管理職ゆえの罠にハマらない
・ライフイベントによる諦め
人は生きていく限り多くのライフイベントに遭遇します。
中でも女性にとって特有とも言えるライフイベントといえば、妊娠・出産や育児が最たるものでしょうか。
妊娠・出産は女性にしか叶わないこととはいえ、例えば育児はどう?
近年の働く社会情勢を見てみると、2021年度、女性の育児休業取得率が85.1%に対し、過去最高とはいえ男性の育休取得率は13.97%、2025年までに30%の取得率を掲げた政府目標はまだまだ遠いのが実情です。
2021年にユニセフが発表した世界各国の保育政策や育児休業政策を評価した順位の中で、日本の制度は父親に認められている育児休業の期間が最も長いとされています。
国民男性の9割が育休を取得したスウェーデンやノルウェーの育休政策と比較しても、実は日本の制度自体は決して他国に劣っているわけではないといえます。
男性が育児休業を取得しづらい職場の雰囲気や、男性の育児休業取得の意義が社会全体でまだまだ認知されていないことが課題と言えるでしょう。
近年の社会情勢における制度をしっかりと活用して女性管理職のキャリアを積み上げていきましょう。
・リーダーシップの思い込み
リーダーに必要なスキルをどのように考えるか。まずはここの捉え方が大切と言えます。
仕事で認められていることはもちろんのこと、チームの目標と方向を明示しそこに導く「旗揚げ力」、相互尊重のプラットホーム育みチームを強くする「関係性構築力」、メンバーを巻き込み思う存分力を発揮させゴールに向かわせる「推進力」、この3つの力がキーとなります。
マサチューセッツ工科大学のダニエルキム教授が提唱する「組織の成功循環モデル」では、
関係の質、思考の質、行動の質、結果の質、この4つの質のうち「関係の質」を高めることで、組織が継続的に成長し結果を出し続けるグッドサイクルを回すことができるようになると説いています。
一般的に女性は目配りや心配りが身についていて、細やかな気配りが得意な方が多いように見受けられます。
自然体でナチュラルに部下をよく見て、一人ひとりの能力や状態を把握し、丁寧にサポートし人間関係を育んでいくことが得意な女性こそ、今求められる理想の管理職と言えるでしょう。
・中間管理職の背負い込み
管理職の役割とは一体なんなのでしょうか。
指示命令・管理に対して忠誠を尽くしていく時代はもはや過去のもの。環境が激変する今は顧客に直接関わるメンバーが自己の判断で現場を動かしていく成熟した時代です。
経営サイドからはビジョンを共有し権限を委譲し、部下が集めた情報を経営に対して提案し反映させるためのマネジメント改革、自分の頭で考えて行動を起こせる自律型セルフモチベーションを高めるためのメンバーシップ改革。
その中で、自らも業務に携わりつつ、常に経営サイドの視点を持ちつつ、一般社員と経営者側を繋いでいくことが管理職の重要な役割です。
両方の立場を理解しつつ間に入って理解を通じ合わせるコミュニケーションスキルはまさに絶妙の翻訳者とも言えるでしょう。
普段からパートナーと子ども、双方の実家、ライフとワークなどなど、間に入って調整しコンセンサスを取るのはお手のもの、女性管理職ならではの取り組みを見せつけるチャンスです。
◆40代女性管理職の自分を最高に生かすためのトリセツをつくろう
・自分の得意をガッツリ機能させる
「あなたはどんな才能をお持ちですか」と聞かれてすぐに答えることはできますか。
この質問、問いはシンプルなのですが、答えるのはなかなか難しく感じる方が多いのではないでしょうか。
今、頭に何が浮かんだのか、それはきっとこんなこと。
「才能というのは優秀な人だけが持つ特別なものだから自分にはないかな」
「才能がないから四苦八苦してるのよ」などなど。でもきっとこんな方がいらしたかも。
「私にはどんな才能があるのだろうか」
「◯◯さんを見ているときっと・・・な才能があると思う」
そもそもこの「才能」ですが、生きとし生ける皆さんが全員お持ちです。ただ、自分にとってあまりにも当たり前すぎるので、それが「才能」なのだと自分自身で認識できていないだけ。
他の誰かがその方の得意なことを発揮して結果を出す姿を見て、あの人こんな才能があるな、と納得できるのも頷けますよね、他者からはとってもわかりやすく見えるから。
周りの人からは実は「スゴイ」と思われていること、それがあなたの才能です。
その”才能=得意”を使いこなすことができるようになったら、自分自身を上手く操縦できるようになったら、どんな未来が実現できるでしょうか。
・弱みの自己開示
弱みというと、一般的には自分が不得意なこと、苦手なことと捉えることが多いかと思いますが、実はもうひとつの視点からの弱みがあります。それは自分の得意の当たり前度が高くなり過ぎて、自分が難なくできることを相手に強要したり、相手への非難に繋がってしまうなど、このように自分の得意が逆ブレしてマイナスな結果を生み出してしまうことは強力な弱みとして表出しがちです。
本当は目を伏せておきたいかもしれない自分の弱みを認識し受け入れることは、人の成長として大きなステップともなります。
私が提供している自己理解、他者理解、リーダーシップ、チームビルディングなどの研修プログラムの中で自分の取扱説明書を作っていただきます。その中で、得意はもちろんのこと、可能な限り「周囲へのリクエスト」という形での、ある意味弱みの自己開示ワークを取り入れています。管理職やリーダーが率先して自己の弱い部分や助けて欲しいポイントを開示することを通して、上司と部下の相互理解が深まる現場に何度も遭遇し、信頼度の高いチームづくりに欠かすことのできない重要な要素だと信じています。
・自分らしい貢献
特にオンラインでの関わりが増えた今、業務以外のコミュニケーションの時間が欲しい、そのような声をとてもたくさんお聞きします。
才能も得意も、まずは自分を喜ばせる、楽しませる、充実させるために存分に使っていきましょう。
自分より相手、家族のために、部下のために、誰かのために使っていくことはもちろん大切です。でも、ちょっと待って、その前に。
自分自身が満たされていない状態で他者のために動くとどうなるか。すると、せっかくしてあげたのに、御礼も言わないし、なんてことになりかねません。そうなると、どうしても相手に見返りを求めがちになるものなのです。
自分が十分以上に満たされて溢れる部分を周りの人へお裾分け、って感じでいけばtake
のないgiveのみ。相手の反応に煩うことなく周囲に貢献できてしまうのです。
このような気持ちのメカニズムも理解しながら、しなやかにしたたかに、自分を最高に生かした自分らしいやり方でワタシ流女性管理職を極めていただきたいと思います。
◆ライフハックを実現して40代女性管理職の自分を最幸に輝かせる
・ほんとうにやりたいことができてる?
ただいま40代女性管理職真っ只中の皆さま、自分が心からやりたい!、と思えることが本当にやれていますか。
”やりたい”にもきっといくつかあって、やりたい役割なのか、やりたいタスクなのか、自分の考えに沿ったアプローチの仕方なのか、さてどうでしょう。
会社から求められる役割や期待値は「Must」であり「やらなければならないこと」、自分自身がやりたい、成し遂げたいことは「Want」であり「やりたいこと」。
MustとWantの二つの輪が重なる部分「Must have」こそが、自分にとって意味があり自分自身の意欲を高めるものと言えます。
時にMustとWantのバランスや重なりがどうなっているのか振り返り、仕事への向き合い方を考えてみる機会も必要かもしれませんね。
・人生を豊かにするライフハックの天才になる
仕事もプライベートも超忙しい40代女性管理職だからこそできることの最たるものに、あらゆる物事を適切に片付けていく「さばき術」があります。
例えば、どんなに忙しくても子供のお迎えに間に合う退社までには業務を終わらせる、自己啓発のスクールに通う時間を確保するためのタスク管理と時間管理は外さない、急なクライアント対応が入っても予定を組み替えてサクッとこなす、予定外の仕事が突然降ってきても最適なメンバーにアサインして仕事を仕上げる、そして自分のワークタイムにしっかり集中する。
同調圧力や無駄な残業、要らぬ忖度に捉われることなく、仕事の質や効率、高い生産性を上げていく工夫や取り組みこそが人生を豊かにするライフハックであり、女性ならではの強力な強みではないでしょうか。
・快適な日々へのライフコントロール
女性管理職✖️ライフとワーク=無理、って本当ですか?
確かに役割もタスクも増えることで、時間も体力も足りないと思うこともあるでしょう。
しかし、ここまで書いてきたように、管理職は様々なことを自分で動かしていけるポジションであるということです。
あなたが、大変や面倒臭いと思う事は、女性のみならずもしかしたら多くの人が感じている事であり、暗黙知の中で言い出せずに困っていたことかもしれない。
なんともならない→なんとかなる→なんとかする、を百戦錬磨で突き抜けてきたからこそ、女性管理職として貢献できることがたくさんあるのではないでしょうか。
人生100年時代、40代は、将来に向けてたくさんのことにチャレンジし乗り越えることで自分のキャパシティを大きく拡げていく時期でもあります。
忙しい毎日かと思いますが、最幸に輝くワタシを実現させるために、自分自身の感受性やワクワク感を味わいながら、心地よい快適な日々へのライフコントロールを楽しんで実践していってくださいね。
◆40代女性管理職が幸せなライフハック的働き方を目指すために
いかがでしょうか。
本記事では女性管理者の皆さまが、自分らしいやり方で自信を持って職務を全うしていけるよう、目指すキャリアの方向や自分らしさに立ち戻れるいくつかの方法について解説して参りました。
管理職には特別な才能が不可欠ではなく持っている才能を使えばいい。
その才能に自分が気付かないと宝の持ち腐れになるということ。
女性管理職として、これまでの経験値やプライベートの日常を振り返り、何よりも自分自身のエネルギー源を見つけることがワタシ流幸せの要となります。
女性管理職が増えることは組織にとっても社会にとっても大きなメリット。水面に石を投げて広がる波紋がやがては大きなうねりとなるように、一人ひとりの女性の小さな「ワタシ流働き方改革」が、やがては大きな潮流となり社会全体の変革に繋げっていくのですから。心より応援しております。
いつでもサポートできますのでどうぞお気軽にお問い合わせください。
KuseKaRaコーチ 眞橋今日子